『生きる』空花



いつでも死ねるように、
ロープを隠していたカバンで、
旅行に行けるようになるとは、
夢にも思わなかった。


ロープを手にしたとき、
『死にたい』ではなく、
『死ぬしかない』と、
思ったんだ。



苦しかった。
苦しかった。
苦しかった。
私はただただ苦しかった。
『生きる』という選択肢が、
もう残されていなかった。


世界中の人が死んでしまうか、
私だけが死ぬかの、
二択だった。
それしか私の中には、
残されていなかった。


今は、
細く長い道が、
霧の中からかすかに見えてきた。
私は、
もう少し、
生きられるかもしれない。


あのころの私に、
どうかあのころの私に、
大丈夫だよと、
伝えてください。
いま私は、
こうしてなんとか生きているよ、
と。


音楽の響きを、
花の香りを、
陽の光を、
また、
愛おしむことができるようになりたい。


『ごめんなさい』より、
『ありがとう』の多い人生にしたい。


私が、
ぎりぎりのところで、
死ななかったのは、
何か大きな力に守られていたのかもしれない。


感謝しなければ。
今の自分に。
すばらしい人たちとの出会いに。
これからの未来に。




空花



LOVE LOVE LOVE

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苔寺

DSC_3302 - バージョン 2

2015.3.27 京都の苔寺に行ってきました。











紅梅

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高校の卒業式に全員で歌った曲は『なごり雪』だった。
その曲を耳にすると、
卒業証書の紙の匂いまで思い出せる。
そして、
私の心の奥底にある、
とてもやわらかい部分が震えるのだ。
『切ない』という感情が、
病気になった今でも残っていることを、
この曲は教えてくれた。


『なごり雪』